履帯用リンク熱処理工程の業務移管を行ないました

皆様、ながぶろをご覧頂きありがとうございます。
加賀工場のたじやんです。

長津工業加賀工場では、コマツ様のブルドーザ・パワーショベルの足回り部品(履帯)を
機械加工から組立、塗装まで一貫生産しています。

その構成部品である「リンク」の高周波熱処理工程は当社が履帯生産を開始した当初から、協力企業のN社様に担当頂き協業で生産活動に取り組んでいましたが、この度今年2月に両社合意により熱処理工程を当社に業務移管することが正式決定し、9月末の移管を目標にプロジェクトがスタートしました!

移管の要は実際に熱処理業務を担当する実務部隊の教育訓練です。
機械課7名と検査員1名が選抜され、5月からN社様のご指導の下、研修が始まりました。

全員経験した事のない工程を目の当たりにして、押し潰されそうな不安も有りつつ、『自分たちがやらねば誰がやる!』と、【加賀工場自慢のダントツ魂】で一つ一つ真剣に取り組み、一歩ずつ着実に技能を身に付けていきました。

N社様の指導員にも熱心にご指導を頂きながら月日が流れ、計画からはひと月遅れとなりましたが10月にコマツ熱処理認定監査を受審!
皆様のご協力もあって無事に合格し、晴れてコマツ熱処理認定工場として11月から正式に当社で業務運営する事になりました\^o^/

熱処理工程で研修を行っていたメンバー8名+11月から新メンバー1名が加わり9名の
メンバーでこれから安全・熱処理品質確保に継続的に努めると共にダントツ履帯工場構築を目指して更に前進・進化していきます。

ここで生の声をお伝えすべく、熱処理担当精鋭メンバーの中から熱処理担当M班長と、検査員Kさんにいくつか質問してみました。

問.1 熱処理工程で苦労したことは?
【M班長】
思っていた以上に難しい仕事でした。表面の温度、焼き深さ、硬度など全ての条件をクリアした上での焼入れ作業なので現場で作業してその苦労を実感しました。
【検査員 Kさん】
新メンバーとコミュニケーションが上手く取れるか心配でしたが、加賀工場は結束が強く1週間もしないうちにチームワークが構築されました。工場長がいつも『社員は家族』だと言ってくれていた事を思い出しました。全員で問題を共有できていて、とても雰囲気の良い職場です。

問.2 業務に当たり注意していかなければならないこと。
【M班長】
製品に熱を入れている為、設備はもちろん、焼き入れ後の製品にも安全に対する注意は必要だと感じました。品質管理においては、見た目では判断できない不具合も生じるため、基準標準を徹底し、常にしっかりとした管理をしていきます。
【検査員 Kさん】
報連相を徹底する事が重要です。日々、火色、流量は変化し管理する事が多くあります。小さな異常を見逃すと、焼き深さ、硬さ不足、割れといった品質不具合につながります。又、大きな電力を使用する事もあり、感電等にも注意が必要と考えています。

問.3 業務への意気込みを聞かせてください。
【M班長】
N社様より学んだ知識や経験を今後の熱処理作業にしっかり生かします。みんなが安全で安心して作業できる様に改善し、機械課の中間工程として今までになかった改善を図りたいです。
【検査員 Kさん】
日々、成長していきたいと考えています。技能検定以外にも、日々勉強し、熱処理に対し1つでも多くの知識を得て行きたいと考えます。自分だけが成長するのではなく、熱処理工程へ来たすべての人が成長していけるように、これからもコミュニケーションをとって頑張っていきたいと思います。

 

(^_-)-☆ M班長、Kさんありがとうございます。
これからも班員でコミュニケーションをとりながら、全員で力を合わせて環境の良い職場づくりを目指して頑張って行きましょう。